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KRONOSシリーズ 製品概要
KRONOS/ORIONシリーズの製品ラインと製品仕様を紹介したフリップブックです。
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オーバークロック対応製品
オーバークロックに対応した高性能システムの製品リーフレットです。

オーバークロックとは?
通常、プロセッサは、工場の定格設定で稼働している状態でのみ検証、保証されています。 設計以上の速度で動作させることをオーバークロックと呼んでおります。

プロセッサー製品情報
サーバ/ワークステーション製品の搭載プロセッサーの情報を紹介しています。

高速化システムの用途は?
KRONOS/ORION HFは ITインフラの導入に際しての課題関してはユニークなソリューションを提供します。

オーバークロックの性能は?
オーバークロック製品の標準ベンチマークや商用アプリケーションの性能を紹介しています。 システムのお貸出しやベンチマークのご依頼は弊社にお問い合わせください。

利用に際しての注意は?
設置環境とワークロードによっては動作が不安定になる場合があります。 ご利用時に動作などが不安定になる場合はクロックを若干下げてご利用いただく必要がある場合があります。

よくある質問と回答集
高速化製品オーバークロックに関する よくある質問と回答集をご用意しております。

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ホームページ > 取扱製品紹介 > サーバ/ワークステーション製品 > 高速化製品 > オーバークロック技術情報

オーバークロック概要
(質問) オーバークロックとは? 
(答え) 定格を超えたクロックでプロセッサを稼働させることです。 定格とは、機器の製造者が保証する動作の限度のことで、保障動作の限度値となります。

通常、インテル プロセッサーは、工場の定格設定で稼働している状態でのみ検証、保証されています。 設計以上の速度でプロセッサーを動作させることをオーバークロックと呼びます。

プロセッサの動作周波数(クロック)は、以下のような式で決定されます。

動作周波数(クロック) = ベースクロック(BCLK) x クロック倍率

オーバークロックでの動作周波数を上げるには、上記に示すように (1)ベースクロックを引き上げるか、(2)クロック倍率を大きな数値に設定することになります。

ベースクロックでのオーバークロックの場合には、メモリなど他のクロックへの影響や、各コントローラーへの負荷の増大など 様々な影響が出てくる可能性があります。(デフォルト値は、100MHz)
倍率変更によるオーバークロックでは、メモリなど他のクロックへの影響や、各コントローラーへの負荷の増大はありませんが、 プロセッサモデル毎にその最大倍率が設定されています。ただ、この最大倍率で、システムを長時間安定させることは難しいため、安定稼働出来るクロック倍率でのオーバークロックが一般的です。

KRONOS/ORION HFシリーズでは、機種とモデルに応じて、クロック倍率でのオーバークロックとベースクロック(BCLK) でのオーバークロックを使い分けて製品化を行っています。
オーバークロック支援ツールとモニター
CPU-Z Core i9-13900KF

「CPU-Z」いうCPUの情報を調べるソフトウエアでCore i9 13900KFを調べると図(クリックで拡大します)のようになります。ここでの Core Speedの値 5500.00MHzが動作周波数(クロック)になります。Bus Speedは、100.00MHzで、これがベースクロック(BCLK) で、Multiplierの55.0がクロック倍率になります。

主要なハードウェアコンポーネント、例えばプロセッサ(CPU)、マザーボード、メモリ(RAM)、グラフィックカード、ストレージデバイスなどの詳細情報をリアルタイムで提供します。これには、各コンポーネントのモデル名、製造元、クロック速度、キャッシュサイズ、電圧などの技術的なパラメータが含まれます。 さらに、CPU-Zはセンサー情報を利用して、温度、電圧、ファン速度などのリアルタイムハードウェアモニタリングもサポートしています。これにより、ユーザーはシステムの安定性とパフォーマンスを最適に保つために、これらの要素を細かく監視することが可能です。 このソフトウェアは、システムのスペックを迅速に確認し、ハードウェアの詳細を調査する必要があるすべてのユーザーにとって、非常に価値のあるリソースです。

インテル エクストリーム・チューニング・ユーティリティー (インテル XTU) を使用した Windows でのオーバークロック

長らくオーバークロックは、BIOS(Basic Input Output System)を利用して手動でオペレーティング・システムをロードする必要がありました。現在でもこの方法は有効ですが、インテルは、Windowsで直接、効率的にオーバークロックを行えるソフトウェアソリューションを提供しています。

インテル エクストリーム・チューニング・ユーティリティー(インテル XTU)は、そのソリューションの一部です。ユーザーフレンドリーなインターフェースと広範なマザーボードブランドおよびモデルのサポートにより、オーバークロック作業が大幅に簡略化されます。これにより、ユーザーはBIOSに直接触れることなく、安全かつ効率的にシステムのパフォーマンスを最大化することができます。

ターボブーストとオーバークロックとの違い
オーバークロックによる全コア同時クロックアップ
プロセッサは自動でクロック倍率を変更する機能を持っています。この機能をターボブーストと呼ばれていますが、この標準のクロック倍率アップの機能とオーバークロックの違いは以下のようになります。


ターボブーストとオーバークロックとの違い
ターボブースト時の全コアの動作状況 オーバークロック時の全コアの動作状況
  • プロセッサコアに高負荷がかかった場合、「自動」で一時的に一定枠内までクロック数をアップ
  • プロセッサにクロックアップの余裕がある場合のみ
  • プロセッサごとに設定された上限以上は上がらない
  • アップするクロック数などをユーザが指定することは出来ない
  • ターボブーストで設定された上限値以上に、全プロセッサコアの動作クロックをアップ
  • 動作周波数は、ユーザが設定することが可能
  • 消費電力や発熱の増加、信頼性・安定性の低下のリスクがあり、それらの克服が課題
オーバークロック動作例(Windowsモニターツール)
AMD Ryzen Threadripper 3970X / Core i9-9980XE オーバークロック
全コアに負荷を掛けた際のCPUコアの動作クロックを表示 (全コア)
Windows 10 タスクマネージャ「パフォーマンス」タブ





Xeon W7-2495X オーバークロック
LINPACKベンチマークを全コアで実行している際のCPUコアの動作クロックを表示 (全コア)
Windows 11 タスクマネージャ「パフォーマンス」タブ




メモリクロックのオーバークロック
メモリもオーバークロック対応が可能であり、メモリのオーバークロックによって、より高速なメモリアクセスが可能になります。
メモリモジュールもベースクロックとクロック倍率の設定があり、これらを変更することで、より高速なメモリアクセスが可能になります。このメモリのオーバークロックは、プロセッサのオーバークロックとは、独立にその設定が可能ですが、システムの安定稼働のためには、メモリとプロセッサのオーバークロックは密接に関係しています。
KRONOS/ORION HFシリーズでは、クロック倍率でのオーバークロックを行っています。

KRONOSシリーズでのメモリ性能例 / Stream ベンチマーク / TRIAD (MB/S)


評価システム一覧

KRONOS S810 KRONOS 840-G3 E5-2630v3搭載サーバ
プロセッサ Core i7-3960X Core i7-5960X Xeon E5-2690v3
プロセッサコア数 6コア 8コア 2x8コア
プロセッサ速度 4.8GHz 4.5GHz 2.4GHz
メモリ構成 4チャンネルDDR3メモリ 4チャンネルDDR4メモリ 4チャンネルDDR4メモリ
メモリ速度 2133MHz 2666MHz 2133MHz

STREAMベンチマークは、広く使用されているパフォーマンスベンチマーク基準の1つで、コンピュータシステムの持続的なメモリバンド幅を測定するものです。アプリケーションが高い実行性能を発揮するには、プロセッサとメモリ・サブシステム間の適切なバランスが必要不可欠となります。 KRONOS S810でのメモリ性能は、特にシングルコアで比較した場合、その性能比が圧倒的です。また、複数のプロセッサコアを利用して、ソケット単位でのメモリバンド幅を評価しても、通常サーバよりも高い性能を示しています。 KRONOSは、プロセッサだけでなく、メモリシステムもオーバークロックが可能なシステムであり、また、プロセッサとメモリは独立にオーバークロックの比率を調整可能です。ワークロードに合わせたCPUとメモリのオーバークロックの調整も可能となります。
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