SPEC(Standard Performance Evaluation Corporation)は、コンピュータシステムのパフォーマンスの評価を目的とする、標準化されたベンチマークの開発と提供に特化した組織です。このSPECが提供するベンチマークの一つがSEPC CPU™ 2006です。SEPC
CPU™ 2006は,プロセッサ、メモリ、アーキテクチャなど,ハードウエアの処理性能とOSやコンパイラなどのソフトウエア環境を総合的に評価する目的で開発され、デスクトップ・パソコンからワークステーション,大規模サーバーまで対応可能です。大規模アプリケーションや長期的な負荷のかかるシステムを想定したベンチマークツールとなっています。
SEPC CPU™ 2006には,整数演算の性能を測る「CINT2006」と浮動小数点演算の性能を測る「CFP2006」という2種類の指標が用意され、CINT2006では12種類,CFP2006では17種類のベンチマーク・テストで構成されます。計測結果は,処理速度を示す指標「SPECint2006」「SPECfp2006」と,一定時間に処理可能なタスク数(スループット)を示す指標「SPECint_rate2006」「SPECfp_rate2006」としてSPECがその性能を公開しています。
http://www.specbench.org/cpu2006/
KRONOS 840-G3は、CPU、メモリ構成はORION HF320-G3と全く同じです。また、KRONOS 940-G3は、ORION HF620-G3とCPU、メモリ構成が同じです。したがって、KRONOS 840-G3とKRONOS 940-G3では、SPEC CPU™ 2006の評価を実施した場合、ORION HF320-G3とORION HF620-G3と同じ性能結果となります。