Page 4 - SSTC - HP2C製品リーフレット
P. 4
Panasasのパラレルアーキテクチャ
リニアなパフォーマンスの拡張を実現する設計 お客様のメリット
• パフォーマンスとストレージ容量のリニアなスケーラビリティ
クライアントシステム • スケールアウトに伴い制約のないパフォーマンスを実現
• システムのスケールアウトに伴って信頼性が改善
• 複合ワークロードにおける優れたパフォーマンス
• 一貫したユーザエクスペリエンス
様々な問題を回避
• ボトルネックとホットスポット
• ワークロードの変化に伴うチューニング/再チューニング
メタデータ • 負荷の集中によるパフォーマンスへの影響
データストレージノード ディレクターノード • 障害発生による生産性への影響
• アプリケーションユーザの不満
図1:PanFSパラレルファイルシステム 全てのディレクターノードとストレージノードが連携し
「
て提供する単一のファイルシステムネームスペースは、レ
PanFSアーキテクチャ: ルム(realm)」と呼ばれます。レルムにアクセスする
卓越したHPCストレージ・アーキテ DirectFlowクライアントを実行しているすべてのLinux計
クチャ 算サーバはレルムの構成要素とはみなされず、クライア
PanFSファイルシステムでは、次の3つのコンポーネ ントとして扱われます。
ント:ディレクターノード(Director Node)、スト
レージノード(Storage Node)、そしてDirectFlowク コントロールプレーンとデータプレーンの分離
ライアントドライバーが連携して機能します。ディ PanFSは、「コントロールプレーン」と「データプレー
レクターノードとストレージノードはPanFSソフト ン」を明示的に分離しています。
ウェアを実行するためのコンピュータシステムで、
• PanFSのディレクターノードは、コントロールプレー
Panasas ActiveStor®ストレージアプライアンスを構 ンの中核をなしています。ファイルシステムのメタデー
成しています。DirectFlowクライアントドライバーは、 タ(ディレクトリ、ファイル属性など)を処理し、ファ
Linuxが稼働している計算サーバ(クライアント)上 イルアクセスのためのストレージノードとDirectFlow
で動作するカーネルにロード可能なソフトウェアモ クライアントドライバーの動作調整、PanFSストレー
ジュールで、PanFSファイルシステムに保存された ジクラスタ内のメンバーシップとステータスの管理、
ファイルを読み書きするため、ディレクターノード そして障害復旧およびデータ信頼性確保のためのオペ
とストレージノードの制御とデータのやり取りを実 レーションを制御します。ディレクターノードは、高
行します。必要な管理オペレーションは、ディレク 速ネットワーク接続、大容量のDRAM、トランザクショ
ターノード上でGUI(WEBインターフェイス)とCLI ンログ用のNVDIMMメモリを備えた、シンプルな汎用
(コマンドラインインターフェイス)で実行できま 計算サーバです。
す。これらの管理オペレーションはディレクターノー
ドが実行するため、ストレージノードやDirectFlowク • PanFSのストレージノードはデータプレーンの中核
ライアントドライバーとのインタラクションは不要 をなしています。アーキテクチャ全体の中で唯一デー
です。 タやメタデータを保存します。ディレクターノード
は、ファイルシステムのメタデータのサービスや変
更を実行しますが、保存することはありません。
4