Page 3 - インテル、ワークステーション向けXeon W-3400およびW-2400プロセッサーを発売:最大56コア、112本のPCIe 5.0レーン搭載
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新しい Xeon W 製品は、インテルの異なる Xeon 世代の寄せ集めを置き換えることになります。インテ
ルは 2021 年にいくつかの Ice Lake ベースの Xeon 製品(Xeon W-3300 ファミリー)を発売しまし
たが、これらは、追加の CPU コアまたは PCIe バンド幅を必要とする特定の顧客向けの、インテル
Xeon ラインアップの補足的なアップデートのようなものでした。それ以外の人々にとっての、2019
年頃の W-3200 ファミリーおよび W-2200 ファミリーという現行の Xeon W 製品群は、インテルの
Cascade Lake シリコンをベースにしており、それ自体はインテルの Skylake に対する控えめなアップ
デートでした。つまりインテルのワークステーション・ラインアップにおける Xeon W-3400/2400 シ
リーズの発売は大変重要なものであり、これはインテル Xeon ワークステーション・スタックの全面的
な見直しとアップグレードであるのです。
新しい Xeon W は、AMD の Zen 3 アーキテクチャに基づく AMD の Threadripper Pro 5000 WX パ
ーツと競合する位置づけの製品です。最新の Threadripper Pro 製品は昨年の春に発売されましたが、
それ以来コア数と IPC の大幅な優位性により、CPU 性能の面で AMD が実質的に市場の主導権を握って
います。しかしその新しい製品においてもインテルは技術的にはまだコア数の差を完全に埋めることは
できませんが、IPC、コア数、クロックスピードの向上により、どの程度になるかは未知数であるもの
の CPU の総合的な性能は平準化されるはずです。
Intel Xeon W-3400 シリーズ:最大 56 コア、112 本の PCIe 5.0 レーン、8 チャネルメモリを搭
載した「Expert」プラットフォーム
インテルの Xeon W-3400 および W-2400 シリーズワークステーション・プロセッサーは、インテル
の Alder Lake(第 12 世代)デスクトップ・プロセッサーと同じアーキテクチャである Golden Cove
CPU アーキテクチャを採用しています。W-3400 シリーズは、インテルの第 4 世代 Xeon スケーラブ
ル Sapphire Rapids プレミアム・ワークステーションの最高級ラインアップを代表する製品で、合計 7
つの SKU があります。Xeon W-3400 は、12 コア/24 スレッド(w5-3425)から、56 コア/112 スレ
ッド(w9-3495X)のフラッグシップモデルまで幅広いラインアップとなっています。