Page 8 - インテル、ワークステーション向けXeon W-3400およびW-2400プロセッサーを発売:最大56コア、112本のPCIe 5.0レーン搭載
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インテルの W-3400 のすべての SKU は一番下の SKU である w5-3425(12C/24T)でも、最大 4TB
の 8 チャンネル DDR5-4800 ECC メモリをサポートしていることは指摘しておく価値があります。こ
のように Xeon 製品群には大量の DRAM を必要としながらも、必ずしも大量の CPU コアを必要としな
いシステム向けのオプションが用意されています。ただし実際に 4TB を実現するには 1 チャネルあた
り 2 枚の DIMM(DPC)を使用し、DDR5-4400 のメモリ速度に引き下げる必要があることに注意して
ください。
CPU から 112 本の PCIe 5 レーン(さらにチップセットからも)が利用できるため、Xeon W-3400 チ
ップは非常に多くの I/O デバイスをサポートすることができます。これは 7 枚の x16 グラフィックス
カードや、最大 28 枚の x4 高速ストレージデバイスに相当します。これはコア数やメモリチャネルと
ともに下位の Xeon W-2400 シリーズとの主な差別化要因の 1 つであり、インテルの初期の Xeon W
製品では I/O バンド幅のわずかな違い程度であったため、インテルプラットフォームのユーザーにとっ
ては歓迎すべき進展であるはずです。
興味深いことに 112 本の PCIe 5 レーンは、実はインテルが Sapphire Rapids サーバー製品で提供し
ているよりも多くなっています。Xeon スケーラブル製品のラインアップは、最大でも 80 レーンに過
ぎません。この差はインテルがサーバー製品で 7 つのルートポートのうち 5 つしか有効にせず、さらに
2 ポート(32 レーン)が未使用のままになっていることに起因します。しかしワークステーション版
Sapphire Rapids では、インテルのマルチソケット UPI リンクをサポートするためにピンを割り当てる
必要がないため、インテルはその代わりにワークステーション製品に追加の PCIe レーンを搭載するた
めにピンを割り当てたようです。インテルはサーバーとワークステーションの両方のチップに同じソケ
ット(LGA 4677)を使用していますが、ピンが変更されているため互換性はないはずです。