Page 4 - Panasas PanFS 8︓ アーキテクチャの概要
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ホワイトペーパー
PanFS アーキテクチャ ︓
卓越した HPC ストレージアーキテクチャ
コントロールプレーンとデータ
プレーンの分離
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PanFS は、「コントロールプレーン」と「データプレーン」
を明示的に分離しています。
• PanFS のディレクターノード は、コントロールプレーン
の中核をなしています。ファイルシステムのメタデータ
( ディレクトリ、ファイル属性など ) を処理し、ファイ
ルアクセスのためのストレージノードと DirectFlow クラ
イアントドライバーの動作調整、PanFS ストレージクラ
スタ内のメンバーシップとステータスの管理、そして障
ॹشॱ५ॺঞش४ঀشॻ ওॱॹشॱ 害復旧およびデータ信頼性確保のためのオペレーション
ॹॕঞॡॱشঀشॻ
を制御します。ディレクターノードは、高速ネットワー
ク接続、大容量の DRAM、トランザクションログ用の
NVDIMMメモリを備えた、シンプルな汎用計算サーバです。
図1︓PanFSパラレルファイルシステム
PanFS ファイルシステムでは、次の 3 つのコンポーネント︓ • PanFS のストレージノードはデータプレーンの中核で、
PanFS Parallel File System
ディレクターノード(Director Node)、ストレージノード アーキテクチャ全体の中で唯一データやメタデータを保
®
(Storage Node)、そしてDirectFlow クライアントドライバー 存します。ディレクターノードは、ファイルシステムの
が連携して機能します。ディレクターノードとストレージ メタデータのサービスや変更を実行しますが、保存する
ノードは PanFS ソフトウェアを実行するためのコンピュー ことはありません。ストレージノードも汎用サーバによ
®
タシステムで、Panasas ActiveStor ストレージアプライア るシステムですが、HDD、SSD、NVMe、DRAM の容量、
ンスを構成しています。DirectFlow クライアントドライバー CPU 性能と機能、ネットワーク帯域幅など、ハードウェ
は、Linux が稼働している計算サーバ(クライアント)上で アアーキテクチャのバランスを入念に考慮して選択した
動作するカーネルにロード可能なソフトウェアモジュール サーバモデルで構成されています。
で、PanFS ファイルシステムに保存されたファイルを読み
書きするため、ディレクターノードとストレージノードの • DirectFlow クライアントドライバーは、計算サーバにイ
制御とデータのやり取りを実行します。必要な管理オペレー ンストールされたカーネルにロード可能なソフトウェア
ションは、ディレクターノード上で GUI(WEB インターフェ で、ファイルシステムを実装し、他のファイルシステム
イス)と CLI(コマンドラインインターフェイス)で実行で と同様にアプリケーションプログラムによって使用され
きます。これらの管理オペレーションはディレクターノー ます。ディレクターノードやストレージノードと連携し、
ドが実行するため、ストレージノードや DirectFlow クライ 単一のネームスペースから、コンピューティングクラス
アントドライバーとのインタラクションは不要です。 タ内の全てのサーバを網羅する完全 POSIX 準拠のファイ
ルシステムの機能を提供します。一般的な Linux ディス
単一のファイルシステムイメージを提供する全てのディレ トリビューションとバージョンはすべてサポートされて
クターノードとストレージノードは、「 レルム(realm)」 います。
と呼ばれます。レルムにアクセスする DirectFlow クライア
ントを実行しているすべての Linux 計算サーバはレルムの
構成要素とはみなされず、クライアントとして扱われます。
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