Page 7 - Panasas PanFS 8︓ アーキテクチャの概要
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ホワイトペーパー



            より詳細な考察



            ブレードセットと 3 世代のスト

            レージノード
                                                                 設定データベースは、分散トランザクションメカニズムを
            PanFS は、製品仕様やハードウェア構成が異なるストレー                        介してレプセットのすべてのメンバーについて最新の状態
            ジノードの製品毎に、「BladeSet(ブレードセット)」 を作                     に保たれます。
            成するように設定することができます。 例えば、容量 28TB
            のストレージノードと容量 116TB のストレージノードを同                       ディレクターノードは、プレジデントが必要とする運用や
            じブレードセットに統合して利用することは出来ません。                           保守タスクの大規模セットをディレクターノード自身で実
            これは、ストレージノードのプールにワークロードを均等に                          行できるようにします。タスクには、多数のボリュームの
            分散してホットスポットを回避するための仕様です。                             管理、NFS や SMB/CIFS プロトコル用の PanFS へのゲート
            PanFS は、1 つのレルム内で同じネームスペース内の複数の                      ウェイ、ユーザーデータのバックグラウンドスクラビングの
            ブレードセットを同時にサポートします。ボリュームは 1                          実行、ストレージノードの障害からの回復、ストレージノー
            つのブレードセット内に設定され、そのブレードセットの容                          ドのプール全体での自動的な容量のバランスの均衡を図る
            量が利用可能となります。                                         ことの支援などがあります。プレジデントの決定は、状況の
                                                                 変化に応じて時間の経過とともに変更されることがありま
            一般的に、異なるクラスのストレージノードをレルム内に作                          す。例えば、ゲートウェイやボリュームの別のディレクター
            成する理由として、最新世代のストレージノードを毎回追加                          ノードへの移動などです。しかし、プレジデントがそれを
            してレルムを拡張したケースが挙げられます。最新のスト                           実行するのは、オペレーションがクライアントシステムに
            レージノードは、レルム内の他のストレージノードと異なる                          対して完全に透過的である場合に限られます。
            場合、別のブレードセット に存在する必要があります。
            ストレージノードは、同じブレードセットあるいは新しいブ                          ディレクターソフトウェアおよび
            レードセットへの追加であるかを問わず、ファイルシステム                          詳細な自動障害復旧
            がオンラインの間に無停止で実行されます。
                                                                 ディレクターノードは、POSIX セマンティクスとファイ
            ディレクターノード、レプセット、                                     ルシステム内のファイルのキャッシュコヒーレンシーを

            プレジデント                                               管理するほか、レルムの一部であるストレージやディレク
                                                                 ターノード各々の状態と健全性を管理する必要があります。
                                                                 Panasas は、PanFS をポーティングした汎用プラットフォー
            どのレルムにも、最低 3 台のディレクターノードが必要です。
            管理者は、レルム内の全ディレクターノードのうち、3 ~ 5                        ム各々の障害モードを分析し、障害時におけリカバリロジッ
            台のディレクターノードをレルムのルーラーとして指定する                          クをディレクターノード上のソフトウェアスタックに組み
            必要があります。このルーラーのグループを「Repset(レプ                       込みました。この追加のエンジニアリングはPanFSレルムの
            セット)」と呼びます。指定されたルーラーは、それぞれレ                          全体的な信頼性に大きく貢献しており、ロータッチでの容
            ルムの設定データベースの完全な複製コピーを各ノード上                           易な管理を実現するカギの一つとなっています。PanFS は
            に保持します。これらのルーラーから、レルムのすべての設                          自動で障害に反応し、効率的に障害から回復します。
            定やシステムの状況確認、障害復旧オペレーションを調整
            する代表を指定します。この代表ルーラーをプレジデントと
            呼び、各レルムに 1 台が指定されます。


            故障などによってプレジデントに指定されているルー
            ラーのディレクターノードがサービスを継続できなくなっ
            た場合は、レプセットの別のルーラーが即座に新しいプレ
            ジデントに自動選出されます。








                                                                                       Panasas PanFS 8︓アーキテクチャの概要  7
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