Page 12 - Panasas PanFS 8︓ アーキテクチャの概要
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ホワイトペーパー
複合ワークロードにおける一貫したパフォーマンス
25 GbE EDR IB
メタデータ
NVMe
SSD PanFS
小規模ファイル OSDv4
SATA
SSD ソフトウェア
大規模ファイル
SATA
HDD Linux
全体的なワークロード OSDへ サイズに応じて分類 格納先 ActiveStor Ultra上のPanFS
図5︓ダイナミックデータアクセラレーションによるデバイスパフォーマンスの最適化
ストレージサブシステムの価格性能比と複合ワークロード 保存されているファイルの POSIX メタデータと、OSD の内
における性能は、基盤となるコモディティストレージデバ 部オペレーション用メタデータは、共にそのアクセスはレ
イス(HDD、SSD など)の性能をアーキテクチャがどれ イテンシに対して極めて敏感です。高速かつ効率的なアク
だけ効果的に利用しているかに大きく依存しています。 セスには、低レイテンシであることが不可欠です。
Panasas は、これらすべてのデバイスから最大限のパフォー
マンスを引き出すための豊富な実績を備えています。 • NVDIMM(ストレージクラスメモリデバイス)は、現在の
不揮発性ストレージデバイスの中で最も低レイテンシ
Panasasの最新製品であるActiveStor Ultraでは、ダイナミッ でのアクセスが可能で、その能力を最大限に活用するた
クデータアクセラレーションテクノロジーと呼ばれる新し めにトランザクションログの保存用に使用されています。
いアプローチが開発されています。これは、HDD、SATA トランザクションログは、アプリケーションが OSD に書
SSD、NVMe SSD、NVDIMM、DRAM を綿密にバランス良 き込んだユーザーデータとメタデータ、さらに内部メタ
く組み合わせて使用するもので、優れた性能と TB あたりの データなどのオペレーション内容を時系列で記録してい
コスト削減を実現しています。 ます。これにより、PanFS は極めて低いレイテンシでア
プリケーションにコミットを返すことができます。
• HDD は、小さなファイルの保存を要求されず、大きなファ
イルのシーケンシャルなアクセスによるデータ転送にお • 直近で読み書きされたデータやメタデータ用の極めて低
いて高い帯域幅を提供するストレージデバイスになりま レイテンシのキャッシュとして、各 OSD の DRAM が使
す。このため、他のデバイスと比較して容量単価の低い 用されています。
HDD には大きなコンポーネントオブジェクトのみが保存
されます。 SATA SSD の パフォーマン ス を 最 大 限に 活 用す るた め、
Panasas では SATA SSD の利用率を約 80% に維持しています。
• SATA SSD はシークタイムがないため、低いレイテンシ 利用率が低下すると、(透過的にバックグラウンドで)HDD
でのアクセスを実現する高帯域幅を提供するストレージ プール内の最小コンポーネントオブジェクトを選択し、約
デバイスです。 80% の容量利用率に達するまで SSD に移動します。SSD が
フルになるような場合は、SSD 上の最大のコンポーネントオ
• NVMe SSD は極めて低レイテンシでアクセスできるよう ブジェクトを HDD プールに移動します。
に設計されているため、Panasas ではすべてのメタデー すべての ActiveStor Ultra ストレージノードは、この最適化
タをデータベースに格納し、そのデータベースを NVMe を自立的に継続実行します。ActiveStor Ultra では、ローカ
SSD に保存しています。 ル NVMe SSD 上のデータベースを検索するだけで移動する
コンポーネントオブジェクトを容易に選択できます。
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