Page 6 - Panasas PanFS 8︓ アーキテクチャの概要
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ホワイトペーパー



            キャッシュコヒーレンシーを持つ                                      は、システム管理者が関与することなく以前のバージョンの

            完全な POSIX セマンティクス                                    ファイルをユーザーが直接リカバリ可能にする便利な機能
                                                                 です。また、DARE(Data at Rest Encryption︓保存データの
            POSIX 標準では、最新のファイルシステムのセマンティク                        暗号化 ) もサポートされており、システム上のデータ保護の
            スが定義されています。ファイルとは何か、ディレクトリ                           強化を図ることが可能です。
            とは何か、各々が持つ属性、ファイルへのアクセスに使用
            される、open、close、read、write および lseek の各操作を            複合ワークロードにおける優れた
            定義しています。ストレージへのアクセス用に、POSIX 標
            準を活用した数十億行のソフトウェアが開発されています。                          パフォーマンス

                                                                 PanFS アーキテクチャは、極めて高度なパフォーマンスを
            DirectFlow クライアントは、ローカルにマウントされた                      実現するだけでなく、さまざまなファイルサイズやアクセ
            POSIX 準拠のファイルシステムと同じセマンティクスを提                        スパターンを含むワークロードや、時間の経過とともに大
            供し、(別の計算サーバ上の)他のプロセスがファイルか                           きく変化するワークロードに対しても、非常に安定したパ
            らの読み取りと同時に書き込みを実行している場合、この                           フォーマンスを提供します。
            プロセスが古いデータを読み取らないようになっています。
            ファイルシステムのターミノロジーにおいて、PanFS は                         これにより、他の並列ファイルシステムと比較してさらに
            DirectFlow クライアントを実行しているすべてのノード間で                    広範な用途や利用環境で HPC 環境における PanFS の活用
            キャッシュの一貫性を提供するように設計されています。                           が可能になります。他のすべての並列ファイルシステムは、

                                                                 ワークロードの変化に応じて時間と手間を要するチューニ
                                                                 ングや再チューニングが不可欠です。
               全ての計算サーバ上で実行されている全てのプロセ
               スは、常に同じファイルシステムのネームスペース、                            PanFS は、HPC における用途の中心となる大容量
               メタデータ、ユーザファイルデータの参照できます。
                                                                   ファイルを扱うワークロードだけでなく、様々な小
                                                                   規模ファイルの大量の処理が必要なワークロード
                                                                   や、ゲノム解析やホームディレクトリのようにラン
            データ管理︓ボリューム、ACL、ス                                      ダムなファイルアクセスが想定されるワークロード
            ナップショット、クォータ、暗号化                                       においても、ハイパフォーマンスなアクセスが可能
                                                                   なファイルシステムです。
            PanFS ファイルシステムのネームスペースのルートには、
            少なくとも 1 つのボリュームを作成する必要がありますが、
            複数のボリュームを作成することが推奨されています。各                           ディレクターノード上の NFS およ
            ボリュームは個別の管理と制御が可能なユニットであると                           び SMB ゲートウェイ
            同時に、すべてのボリュームはレルムの容量を共有します。
            たとえば、各ボリュームはユーザー毎に異なるクォータ値                           PanFS のディレクターノードの役割の 1 つは、NFS および
            やスナップショットのスケジュール設定が可能です。各ボ                           SMB/CIFS のオペレーションを DirectFlow オペレーション
            リュームは PanFS ネームスペースの通常のディレクトリー                       に変換するゲートウェイとして機能し、ラップトップやワー
            ツリーですが、あるボリュームと別のボリュームを横断す                           クステーションなどのクライアントが HPC 計算クラスタと
            るハードリンクはサポートされていません。                                 同じネームスペースでデータにアクセスできるようにする
                                                                 ことです。
            PanFS は、-rwxr-xr-x のような従来の Linux スタイルのモー
            ドビットに加えて、各ファイルおよびディレクトリのアク                           PanFS は高性能の NFS と SMB/CIFS アクセスを提供します
            セス制御リスト(ACL)もサポートしています。これによ                          が、並列処理とダイレクトなデータアクセスが可能なため、
            り、ファイルやディレクトリに対してユーザーアカウント                           DirectFlow プロトコルを利用することで常に最高レベルの
            が実行できる操作について、モードビットよりもはるかに                           性能を発揮することが可能となります。
            細かく制御できます。ボリューム単位のスナップショット







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