Page 11 - SSTC - HP2C製品リーフレット

データのスクラビングはエンタープライズクラ
Panasasストレージノードが故障した場合、PanFSは
故障したストレージノード上にあったコンポーネント
オブジェクトのみを再構築し、RAIDアレイのようにス
トレージ上のデータの全ての再構築することはありま
せん。PanFSは、影響を受けた各ファイルのコンポー
ネントオブジェクトを他のすべてのストレージノード
から読み取り、各ファイルのイレイジャーコーディン
グを使用して故障したノード上にあったコンポーネン
トオブジェクトを再構築します。
PanFSのブレードセットが最初にセットアップされる
と、そのブレードセット内のすべてのストレージノー
ド上には再構築用に設定可能な量の予備領域が確保
されます。PanFSが不足しているコンポーネントオブ
ジェクトを再構築すると、同じブレードセット内の
ランダムに選択されたストレージノード上の予備領
域に書き込まれます。その結果、再構築中にPanFS
はそのブレードセット内のすべてのストレージノー
ドの全ての帯域幅を利用することが可能になります。
またPanFSは、システム内のすべてのファイルを読み
込み、各ファイルのイレイジャーコードがそのファイ
ルのデータと一致していることを検証することで、バッ
クグラウンドでシステムのデータスクラブを実行する
ことでその完全性を継続的にチェックします。
信頼性をさらに高めるアーキテクチャ
PanFSが実装しているN+2 イレイジャーコーディング
は、任意のブレードセット内で2 つの障害が同時に発
生してもデータを失うことなく保護します。ブレード
セット内で一度に2つ以上の障害が発生したストレー
ジノードがない限り、レルム内で発生する2つ以上の
障害から透過的に自動復旧することができます。
極端な状況で1つのブレードセット内の3つのストレー
ジノードが同時に故障した場合でも、PanFSはその故
障の影響を抑制する追加の防御機能を備えています。
スのストレージシステムの特長のひとつであり、
HPCクラスのストレージシステムであるPanFS
は唯一その特長を備えています。
PanFSには、「拡張ファイルシステムの可用性」
と呼ばれる極めてインテリジェントな耐障害モデ
ルがあり、全てかゼロかの選択を強いられるアー
キテクチャと比較してはるかに優れています。
「ホットスポット」がないということは、すべて
のストレージノードの負荷が均等であり、レル
ムのパフォーマンスに等しく貢献していること
を意味します。
PanFSのすべてのディレクトリは、通常のファイルで使用さ
れるトリプルレプリケーションやイレイジャーコーディン
グフォーマットではなく、クアッドレプリケート（四重コ
ピー）されて保存されます（各ディレクトリの完全なコピー
が4つあり、同じストレージノード上に2つ以上のコピーが
格納されることはありません）。
2つのストレージノードが再構築されている間に3番目のス
トレージノードが故障した場合、そのブレードセットは結
果として直ちに読み取り専用の状態に移行します。ブレー
ドセットの中で、故障した3つのストレージノードすべてに
コンポーネントオブジェクトがあるファイルだけがデータ
を失うことになりますが、ブレードセットのサイズが大き
くなるに伴ってその割合は小さくなっていきます。ブレー
ドセット内の他のすべてのファイルは、イレイジャーコー
ディングを使用しても影響を受けず、復元可能な状態にな
ります。
PanFSには完全なディレクトリツリーが1つ残っているた
め、バックアップからの復元や元のソースからの再取得が
必要なファイルの完全なパス名を正確に識別できます。こ
のため、どのファイルが影響を受けなかったか、イレイジャー
コーディングを使用して復元されたかファイルはどれかを
認識することができます。
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