Page 13 - SSTC - HP2C製品リーフレット
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ActiveStor Ultraのノードアーキテクチャは、3つの大きな利点をもたらします。
各ストレージデバイスは得意なオペレーションのみを実行するため効率の良
い活用が可能です。また、小さなファイルは別のデバイス上にあるため大き
なファイルを待たずにアクセスできます。さらに、レイテンシに対する要求
が厳しいメタデータへのアクセスを妨げるものはありません。
たとえば、多数のファイルが同時に削除され、その Panasasは、これらすべてのデバイスから最大限のパフォー
バランスがしきい値を超えた場合のようにパッシブ マンスを引き出すための豊富な実績を備えています。
キャパシティバランシングでは不十分な場合、PanFS
はアクティブキャパシティバランシングを活用しま Panasasの最新アプライアンス製品であるActiveStor Ultraでは、
す。レルムプレジデントは全てのストレージノード ダイナミックデータアクセラレーションと呼ばれるPanFSの機
の使用率を調査し、コンポーネントオブジェクトを 能が活用されています。これにより、ActiveStor UltraはHDD、
満杯のストレージノードから使用率の低いストレー SSD、NVMe SSD、NVDIMM、DRAMを綿密にバランス良く組み
ジノードへと透過的に移動させるようにレプセット 合わせて利用可能となり、優れた性能とTBあたりのコスト削減
のディレクターノードに指示します。 が実現されています。
新しいストレージノードがレルムに組み込まれる時 • 直近で読み書きされたデータやメタデータ用の極めて低レイ
には、パッシブとアクティブ両方のキャパシティバ テンシのキャッシュとして、各OSDのDRAMが使用されていま
ランシングが利用されます。レルムが20%拡張され す。
た場合、パッシブキャパシティバランシングは新し • NVDIMM(ストレージクラスメモリデバイス)は、現在の不
く作成されたファイルの一部として即座に新しいス 揮発性ストレージデバイスの中で最も低レイテンシでのアク
トレージノードを使用開始します。バックグラウン セスが可能で、その能力を最大限に活用するためにトランザ
ドでは、これらの新しいストレージノードの利用率 クションログの保存用に使用されています。トランザクショ
は既存のストレージノードよりもはるかに低いため、 ンログは、アプリケーションがOSDに書き込んだユーザーデー
アクティブキャパシティバランシングによってコン タとメタデータ、さらに内部メタデータなどのオペレーショ
ポーネントオブジェクトが新しいストレージノード ン内容を時系列で記録しています。これにより、PanFSは極
へと移動され始めます。新しいストレージノードは めて低いレイテンシでアプリケーションにコミットを返すこ
直ちにレルムのパフォーマンス向上に貢献し、すべ とができます。
てのストレージノードが再びレルムの全体的なパ
フォーマンスに対して均等に貢献するまで、徐々に • NVMe SSDは極めて低レイテンシでアクセスできるように設計
レルムのワークロードを増やしていきます。 されているため、Panasasではすべてのメタデータをデータベー
スに格納し、そのデータベースをNVMe SSDに保存しています。
複合ワークロードにおける一貫したパフォー 保存されているファイルのPOSIXメタデータと、OSDの内部オ
マンス ペレーション用メタデータは、共にそのアクセスはレイテンシ
ストレージサブシステムの価格性能比と複合ワーク に対して極めて敏感です。高速かつ効率的なアクセスには、低
ロードにおける性能は、基盤となるコモディティス レイテンシであることが不可欠です。
トレージデバイス(HDD、SSDなど)の性能をアーキ • SSDはシークタイムがないため、低いレイテンシでのアクセス
テクチャがどれだけ効果的に利用しているかに大き を実現する高帯域幅を提供するストレージデバイスです。サイ
く依存しています。 ズがおおよそ1MB以下のPOSIXファイルは、SSDに保存されま
す。
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